記号の表記#

本書では次のような記号表記を用いる.

  • 実数全体を\(\mathbb{R}\), 複素数全体は\(\mathbb{C}\)と表記する.

  • スカラーは小文字・斜体で \(x\) のように表記する.

  • ベクトルは小文字・立体・太字で \(\mathbf{x}\) のように表記し,列ベクトル (縦ベクトル) として扱う.

  • 行列は大文字・立体・太字で \(\mathbf{X}\) のように表記する.

  • \(n\times 1\)の実ベクトルの集合を \(\mathbb{R}^n\), \(n\times m\) の実行列の集合を \(\mathbb{R}^{n\times m}\)と表記する.

  • 行列 \(\mathbf{X}\) の置換は \(\mathbf{X}^\top\)と表記する.ベクトルの要素を表す場合は \(\mathbf{x} = (x_1, x_2,\cdots, x_n)^\top\)のように表記する.

  • 単位行列を \(\mathbf{I}\) と表記する.

  • ゼロベクトルは \(\mathbf{0}\) , 要素が全て1のベクトルは \(\mathbf{1}\) と表記する.

  • \(e\)を自然対数の底とし,指数関数を \(e^x=\exp(x)\)と表記する.また,自然対数を \(\ln(x)\)と表記する.

  • 定義を\(:=\)を用いて行う.例えば,\(f(x):=2x\)\(f(x)\)という関数を\(2x\)として定義するという意味である.

  • 平均 \(\mu\), 標準偏差 \(\sigma\) の正規分布を \(\mathcal{N}(\mu, \sigma^2)\) と表記する.

変数の命名規則#

  • tp1, tm1 : time plus one (t+1), time minus one (t-1)